これは白い死神と黒猫の哀しくてやさしい物語。
真っ白い花びらが、風にたゆたって、泳いでいる。
そんな何処かの空から、真っ白な女の子がふわりと現れた。私の心に触りにやってきた。その子は、自分のことを「死神」なんて言うけれど、私は思う。
天使じゃないかって。
本当は、哀しいことを告げにきたのに。たいせつなものを失くしてしまうと、教えてくれにきたのに。私の心に触れにきた。かわいらしい黒い猫をその胸に抱いて。
そして私は、どうしてか言ってしまったんだ。
「友達に――なって」
なんて。
公式ページから引用 http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#2
さて、そんなわけで「しにがみのバラッド。(11)」です。アニメ、ドラマ、マンガ化までした人気作品ですが、珍しく今回の話は短編集ではなく一本にまとまった話です。
毎回、ほのぼのとした(?)話しが収録され読み終わった後に余韻を残してくれる作品ですが今回は前述の通り一本の話しだったのですがその割りに最終的にキャラを生かしきれてなかったような気が・・・。まぁ全体で見れば友情あり恋愛ありでよかったんですが・・・。
ちなみに物語の本筋、モモとアンの話はいよいよ佳境のよう。そろそろ長く続いたこの小説も終わりですかね?
総合 ★★★☆☆
ストーリー ★★★☆☆
テンポ ★★★☆☆
キャラクター★★☆☆☆
イラスト ★★★☆☆