著/瀬那和章
イラスト/ u
深夜の駅。人気のないコインロッカー。そこで一人の少女が闇に引きずり込まれ姿を消した――。
人は死ぬと“異界”に落ちる。それがこの世界のルール。だが、強い未練を残し“異界”に落ちた魂は、異形の姿となり現世に戻り、世界の侵食を引き起こす。
失踪中の兄から届いた手紙によって、世界のバランスを保つ“異界使い”の存在を知った霧崎唯人。兄の行方と少女の失踪の謎を追う内に出会う、“闇”の世界。狩る者と狩られるモノ――狂気に満ちた饗宴の後に、暴かれる真実とは……。
第14回電撃小説大賞<銀賞>受賞。深紅の悲しみに彩られたサイコミステリー。
公式サイトから引用http://www.mediaworks.co.jp/users_s/d_hp/new/sinkan.php#3
今回の電撃小説大賞で銀賞を受賞したunder 異界ノスタルジアです。正直、この作品を購入した理由は表紙の幼女が・・・もとい、イラストが好みにドンピシャだったからなんですが結果から言ってすごくおもしろかったですw
しっかりとした設定、生きているキャラクター、終盤へ向けた伏線・・・。こういった作品がちゃんと評価されていることに安心しましたよwwww大賞があまりにも・・・だったので銀賞もダメもとだったんですが正直大賞作品よりよっぽど面白かったです。
サイコミステリーというジャンルで読むと正直「え?」って感じてしまうんで異能バトルものだと思って読んでください。そうすれば楽しんで読めるハズです。世界観は藤原祐、キャラクターは広江礼威、ストーリーは三雲岳斗、それぞれを少し若くしたらたぶんこんな感じの作品ができるかな?って感じです。
文章力と内容は新人とは思えない感じの作りなので違和感なく読める感じがします。
これと言って悪い点は見当たらなかったかな?あえて言えば設定がちゃんとしすぎているせいで内容が濃くなりすぎていることと伏線がわかりやすすぎたことぐらいかなぁ?
恐らくこの作品は続編が出そうな流れなので楽しみです。
総合 ★★★☆☆
ストーリー ★★★★☆
テンポ ★★★☆☆
キャラクター★★★☆☆
イラスト ★★★☆☆